山 行 報 告 | |
2012/8/26 丹沢・葛葉川 | メンバ:根来、酒井 記録:根来 |
【記 録】
菩提原バス停で降り、葛葉川沿いに「くずは学園」を右に見て葛葉の泉まで歩く。朝、早目だったが非常に暑く、途中の木陰で一休み。葛葉の泉は、水汲み客が既に順番待ちをしていた。
沢支度をして入渓し、ノンビリと板立ての滝まで。標高は低いが、沢はやっぱり涼しい。今日は沢登りが目的ではないので、巻き道を使って板立ノ滝の落ち口に立つ。
左岸の落ち口の安定した場所で、救助用の確保点をつくる。リスが浅いためクロモリハーケンを3本打ったうえに、バックアップのため直近の大岩に180cmのスリングを掛けて、計4ヶ所を固定分散として支点にする。
ATCガイドとタイブロック、プーリーを使って3分の1システムを構築し、要救助者に見立てた2個のザックを引上げるが、腕力だけでの引き上げ作業は疲れる。
引上げ側のロープにブリッジプルージックでフリクションノットをつくり、カラビナを介してハーネスに繋ぎ、体重を利用して引き上げるようにする。長い距離を引き上げるには有利であろう。
その後、ATCガイドのガイドモードを使っての吊降ろし。ロックの解除を行うため、ロック解除穴とハーネスとをスリングで繋ぎ、支点に追加したカラビナで解除用スリングの荷重方向を変えると、ロック解除時にも両手が使えて便利である。ブリッジプルージックを緩めながら、徐々に降ろす練習をした。
鷹取山とは違い、現地で訓練をすると臨場感がある。とは言いながらも、やはり安全なゲレンデで練習をしてから、現地練習をするのが常道であろう。
沢登りの人が多くなってきたため、邪魔になるといけないので昼頃で訓練を止め、表丹沢林道に出て二ノ塔尾根経由で葛葉の泉に戻る。
なお、今回はオウンレスキュウーのため、沢用の8ミリロープを使用したが、普段使用している9ミリロープと比較しても、操作性に差異は感じられなかった。
また、滑車のセンターにカラビナを通して使う簡易プーリーは、応力がプーリーの回転方向からずれてしまうと、ロープがプーリーから外れて使えなかった。